2021.7.23-25 源次郎尾根から剱本峰


7月23日~25日  河野 義人 他2名

 今回の目的の源次郎尾根は、剱岳から南東に延びる古典的なバリエーションルートだ。

 24日、3:00起床、4:00出発、剱沢の右岸を下り途中からアイゼンを着けて取り付きに着いたのが5:00

 向かって左の支陵にはしっかりとした踏み跡があるが、始めからかなりの急傾斜だ。針葉樹の中を登っていくと一つ目の岩場に着いた。残地ハーケンからセルフビレイとスリングのあぶみで登る。ロープを出して木の根のジャングルジムのようなところを登っていくと二つ目の岩場。ここも残置ハーケンでビレイをとってロープを出す。

 支稜上部で森林限界を抜け出したところが高度感のある岩場で、ホールドは多いが念のためロープを出した。ロープのアンカーは立ち木を使った。

 浮石、落石に気をつけながら急傾斜を登っていくが、なかなかⅠ峰に着かない。Ⅰ峰上空は雲一つない青空だ。Ⅰ峰を超え急なリッジを下りⅡ峰の岩とハイマツの間を登っていく。Ⅱ峰のピークを巻くように登って11:00にやっと下降点に着いた。下降点にはしっかりとした鎖が設置してあり、そこに60mロープをセットして懸垂下降をする。11:35だった。

 ここからは踏み跡に従い、時々ルートファインドをしながら本峰を目指した。12:55頂上着。長かった、暑かった、脚つった、まだ下りは長い。かなりヘロヘロしながら剣山荘でコーラを飲もうと互いに元気づけながら下った。